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めだかの学校は 川のなか そっとのぞいて みてごらん そっとのぞいて みてごらん みんなで おゆうぎ しているよ 少女「勝って嬉しい はないちもんめ 負けて悔しい はないちもん・・・あら?」 女の子「うっ」 買い物からの帰り道、近道にと通った公園で面白いのと再開した 少女「何だ、まだ生きてたの?」 女の子「・・・お陰さまでね・・・死にかけたわよ」 少女「ふふふ、手加減はした積りだったんだけどね?子供を死なせるのは心が痛むから」 女の子「あんただって子供じゃない」 少女「少なくとも貴女よりは年上よ、私を何歳だと思ってるの?これでも10歳よ」 赤い靴「ゲェーッ!ババァじゃねぇか!詐欺だ!」 出た、変態 少女「ババァとは失礼ね、性犯罪者風情が」 10歳でババァとかどんだけストライクゾーン狭いのよ 赤い靴「性犯罪者じゃないよ、仮に性犯罪者だとしても性犯罪者という名のロリコンだよ!」 ダメだコイツ、早く何とかしないと 少女「・・・もう一度踏んであげましょうか?一応貴方の支配権はまだ生きてるのよ?」 赤い靴「ソレで俺が新しい世界に目覚めたらどうする!」 少女「・・・・・・・・・・・・」 この娘もよくこんなのと契約してるわね・・・!? 女の子「・・・どうしたの?黙り込んで」 少女「都市伝説・・・しかも契約者付き?」 女の子「え!?」 辺りを見回す・・・今、この公園にいるのは私とこの娘と変態・・・いた、砂場に男の子が一人 多分年は小学生低学年位か 少年「あーあ、気付かれちゃった」 コイツか・・・幾らなんでもこの町都市伝説多すぎ! 少女「・・・赤い靴でどうにかできる?」 女の子「えっと・・・」 赤い靴「ショタ誘拐なんざ死んでもゴメン「死んで、今すぐ」 ダメだ、私達の能力は効かない・・・っぽい 少年「来ないの?なら僕から行くよ めだかの学校は 川のなか」 女の子「めだかの学校?そんな都市伝説なんてあったっけ?」 少女「・・・マズイ!」 確か一度だけ聞いた事がある 『めだかの学校』の本当の意味は死んだ子ども達の魂が三途の川の中から他の子供を「おいでおいで」と呼びかけている物だと・・・ 少年「そっちの子は知ってるみたいだね、僕の『めだかの学校』は君達を三途の川に連れて行っちゃうんだ」 女の子「きゃ!?」 足元から何本も子供の腕が生えて私達の足を掴んでくる 少女「・・・くっ」 このままじゃ三途の川に引きずり込まれる・・・考えろ、どうしたらこの子に勝てる? 相手は一応童謡系だけど多分『赤い靴』とかと同じで自我を持ってる筈だから私の能力は効く・・・でも、距離が遠くてとても金を渡せるような状況じゃない 変態はロリにしか役に立たない・・・あ 少女「借りるわよ!」 女の子「え?!」 少女「買って嬉しい はないちもんめ!」 少年「あれ・・・?」 膝の辺りまで引きずり込まれてた彼女達が、一瞬で消えた? 少年「どうして?」 まだ、もう少しかかるはずなんだけど・・・ 少女「答えは簡単、『めだかの学校』に引きずり込まれるより先に『赤い靴』に引きずり込まれたからよ」 少年「!?」 振り返るとそこに居たのはさっきの少女 少女「私の勝ちね」 少女の手が僕の手を握る 何か硬い感触・・・コイン? 少女「買ってうれしい はないちもんめ♪」 少年「え!?」 さっきまで少女を引きずり込もうとしていたたくさんの腕が今度は僕の足を・・・ 少女「精々、三途の川で仲良くする事ね」 少年「あ・・・あ・・・たすけっ ズブンッ そして、僕は三途の川に引きずり込まれた 女の子「幾らなんでも反則過ぎない?」 少年を始末し赤い靴の異空間に戻って来た私への第一声がソレだった 少女「その分条件も厳しいわ、貴方の時も今回も相手がこっちの能力を知らなかったから使えた手だもの」ぐにぐに 赤い靴「スイマセン、マジスイマセン、そろそろ新しい世界の扉が見えてきたから足どけ「却下」グエッ」 少女「いっそロリコンからドMにクラスチェンジすると良いわ」グリグリ 女の子「・・・・・・」 赤い靴「ちょ!契約者まで俺を蔑んだ目で見るんじゃない!何かゾクゾクと「死ね!」グはっ」 少女「まぁ、今回は貴方達のお陰で助かったわ、でも次襲って来たら容赦しないわよ」 女の子「襲わないわよ、貴女みたいなチートなんて」 少女「ふふ、じゃあ・・・またね」 こうして、私達の二度目の邂逅は終りを告げた 数日後 少女「あ、赤い靴開放すんの忘れてた」 女の子「・・・み、水」 赤い靴「・・・こ、これが・・・放置プレ ガクッ 前ページ次ページ連載 - はないちもんめ
https://w.atwiki.jp/futsu_netradio/pages/775.html
すとれんじゃー ♂(stranger) 大学5年生(留年)。 深夜帯にやってくる癒し系DJ。大変謙虚。 家族フラグのため常にささやく様な声で放送している。 レベルの高い自作曲を放送中に流している。一番人気は「コックローチ」。 トーク力の無さを嘆く場面が見受けられるが、そうでもない。 むしろオリジナル曲中での歌声とのギャップにリスナーは萌え萌えである。 なんとアルバイト先の塾長の甥っ子(小学生)と同じくらい字が上手いらしい。 創作活動に無上の喜びを感じており、作曲中はきっと微笑んでいるのだ。 今後のラジオ活動と創作活動に期待である。 【自作曲】http //www.muzie.ne.jp/artist/r014066 目標としていたアルバム制作が追い付かないまま晴れて大学卒業。 2011年現在、SEとして独身寮在中。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/1132.html
前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある未来の・・・ 5.最終日 赤の景色。 視線をおろすとそこに『人だったもの』が転がっている。 中身の無い、ただの人形だ。 ―――――どうして? 自分にこんなものが宿ってしまったのだろう。 望んで生まれたわけじゃない。 望んで手に入れたわけでもない。 望んで ―――――壊したわけじゃない 小さな体を動かして、自信が生まれた場所を目指す。 ―――――おとうさん?おかあさん? 『だれ』が父親で『だれ』が母親なのか分からない。 そもそも両親などいただろうか、いたといえるだろうか。 私には、父と母が多すぎた。 ―――――レベル6≪絶対能力者≫生産計画 父と母たちはその実験の被験者だ。 高校生の能力者はもちろん年端のいかない少年、少女をも被験者とし 能力者を人工的に作る実験だった。 様々な能力者の細胞を使い能力者を作り出す。 ベースとなる素体は≪超電磁砲≫が使われた。 私の身体は借り物だ。 私の脳には学園都市に存在した七人のレベル5をはじめとする能力者の データが全てが入っている。 能力者の自分だけの現実、パーソナルリアリティを全て把握する事で 新たな能力が誕生する、全ての能力を司る能力者が現れる。 ―――――だが私の脳は能力を吸収したと勘違いした 約九万人の脳≪スペック≫から生まれた能力者は 触れたものを吸収し別の物質に構築する能力を持った少女。 吸収構築≪ドレイン≫、今までに無い能力者の誕生に研究者たちは嬉々した。 ―――――レベル6でなくてもレベル5なら作り出せる 『神ならぬ身にて天上の意思に辿り着くもの』をいつか作り出せる いつかそこに辿り着く才能を持った『完成品』が生まれる。 能力者が増える事で現在≪いま≫を超えた九万以上の人の身体を持った 『化物』を作れると彼らは確信した。 ただ、それはかなわぬ夢となり闇に消えた。 ―――――ワタシガコロシタカラダ 「ひ――――ぃぃぃ!」 情けない声をあげて男が這いつくばる。 周りには同志と信じた仲間と思っていた『物体』が転がっている。 『物体』には表情が無い、全て吸収されたからだ。 ドレインは吸収したものを物質に変えてしまう。 生きたものは作り出すことは出来ない。 生命体が吸収されれば吸収した生命体の形を持った『物』しか生まれない。 「たすけ、たすけて!たすけてくれ!」 制御したつもりの、手なずけたはずの『化物』が牙を剥き 同志たちを次々と殺していった。 そして、『化物』は目の前でゆらりと幽霊のように手をだらんとさせて 手の動きに合わせるようにふらふらと男との距離を詰めている。 その手には能力で作り出した鉄の塊を握り締めていた。 「い、やだ!死にたくない!死にたくない!」 身を震わせてしりもちで後ずさりをする ドンと衝撃が背中に伝わると男の表情は一層青ざめた。 前方の『化物』の姿を確認する。 「ひぃ!」 男は目の前の『化物』の素体の少女の現在の容姿を知っている。 年齢は男の方が上だが、大学生に見えるくらいのスレンダーで美しい顔立ちの女性だ。 だがどうだろう、今の目の前の『化物』は目を充血させて無造作に伸びた髪は 昔に見たホラー映画の女を思い起こさせ、小さな身体に見合わない鉄の塊を軽々と振り回す。 とても男が目を奪われた女性に成長するとは思えなかった。 「ドウシテ」 突然『化物』が呟いた。 老婆のようにしわがれた声で小さく呟いている。 普段の歳相応の高い声ではない。 「ドウシテ、コンナコトスルノ?」 実験は残酷なものだった。 まだ歳が二桁も超えない少女の身体に様々な薬物を使用し 少しでも悲鳴を上げれば死なない程度に身体を傷つけた。 いつ死んでも分からない状況で、実験途中に暴走を起こした。 「オナジクルシミヲ」 「イッシュンジャタリナイ」 「サイゴノヒトリハ」 「イチバンツライメニ」 途切れ途切れにぶつぶつと呟いて男との距離を詰める。 最後の力を振り絞り、男は身体を動かすが思うように動かない。 「――――あ」 見れば、足が鉄の塊で潰されていた。 「ぎゃああああああああああああああああ!あし、あ、し、し!」 ぐりぐりと鉄の塊が動き神経が繋がったままのつぶれた足は尚も 痛みを男の身体に伝わらせる。 「アナタハヒトリ?」 すっと鉄の塊を持ち上げて『化物』は問う。 男は叫び続けかれた喉で最後の返事をする。 「……ひとりじゃない」 直後に視界は漆黒になり、ぐしゃりと何かが潰れる音がした。 「……わたしは」 取り返しのつかないことをしてしまった。 意識が戻り周りを見渡せば表情の無い『人形』とぐしゃぐしゃになった何かの塊。 なによりも胃から競りあがってくる物を吐き出す事から始めた。 吐しゃ物のはずなのに胃に入っていたものが水分だけだったせいか 液体が吐き出されただけだった。 「う……うぅ……」 自分が化物だと自覚した。 我を忘れて全てを壊すなんてことは理性の無い動物と変わらない。 そして、壊し方が理性の無い動物より遥かにたちが悪い。 「わたしは人じゃない」 小さな身体を一人で抱いて少しでも落ち着かせようとする。 だが無駄な事だ。 震えが止まるはずが無い。 周りの壊れた景色は私を責めたてている。 研究者たちが悪いのではない、彼らは与えられた仕事をしただけだ。 モルモットである自分の実験をしただけ。 そのモルモットが逃げ出して、勝手に殺された。 作られたおもちゃの手で殺された。 「ひぐ……うぇ……」 感情が相応の反応を示す。 脳のレベルはすでに同じ歳の遥か何倍だ。 だが、能力を抑えているときはただの『子供の化物』で 死には悲しみ、傷つけられれば痛みを感じる。 子供のはずだ。 「うく……ひっく」 腕を伸ばし落ちていたものを手に取る。 能力で作り出した、鉄の塊の欠片だった。 欠片の先端は鋭く尖り、頭部に刺し込めば一発で意識を手放すだろう。 腕を振り上げる。 「死んじゃえ」 自身に向けた言葉だった。 振り上げた腕で死ねばいい、人殺しの化物はそれであっさりと死ぬ。 同時に、ばかげた計画の実験も終る。 少なくとも自分は解放される、ずる賢い考えも持っていた。 「ばいばい」 思い切り振り下ろした腕は――――――― 「クソガキが……勝手に逃げてンじゃねェよ」 父の手で止められた。 「―――?」 訳が分からなかった。 どうして化物の見放さず見殺しにしないのか。 掴まれた右手首が少し痛む。 「……これはてめェがやったのか?」 「……」 痛いのは言わずに首を縦に振る。 父は表情を少ししかめさせたが向き直ると腰を落とし視線を合わせた。 「ここで起こした事は忘れろ」 「え?」 「これはてめェがやったンじゃねェ、俺のした事にしろ」 ますます分からなかった。 そのときは父とは初対面だったため警戒していた。 それなのに警戒していた男は自分をかばおうとしていたのだから当時の私には 狂人か何かにしか見えなかった。 「わかったか?返事はいらねェ、首を振れ」 強引に頭に手を当てられそのまま首を縦に振らされた。 あまりに乱暴で理不尽と思ってしまった。 理不尽と思えた。 「……おら、いつまでもぼけっとしてンなよ」 手を引っ張られる。 身体は抵抗の意思も示さないままふらふらと動く。 「どこに、行くの?」 辛うじて、掠れた声を搾り出す。 恐ろしかった、行く先が分からないことも、目の前にいた人物の不可解な行動も 自分がこの人物を壊してしまうかもしれない事も。 「あァ?決まってンだろ、帰るんだよ」 「かえ……る?」 帰る場所など無い、あったというならばその場所はすでに自身の手で壊している。 強く手を引っ張られ、父が顔を覗き込む。 「家になァ」 そして、私は家族を手に入れた。 「おい!美詠!!」 必死に声をかける。 一番聞きたくない言葉を一番聞きたくない人物から聞かされてしまった。 それだけで当瑠の心が揺さぶられる。 「……さわら、ないで」 「―――――っ!?」 肩に乗せていた手を払いのけられた。 美詠の表情は俯いていて見る事は出来ない。 見れたとしても見たく無かった。 「――――当麻さんと美琴さんの所に行きましょ」 すっと立ち上がり部屋から出て行こうと玄関へと足が向かう。 「美詠……」 「今日中に戻らないと未来が変わっちゃうんでしょ? あの人達に迷惑は、かけられない」 当瑠は立ち上がれなかった。 立ち上がれば美春の能力で未来に帰らなければならない。 帰らなければならないが、事情が変わってしまった。 まだ帰るわけにはいかない。 「……そうやって動かないでどうするつもり?」 背を向けたまま美詠は話す。 こちらを向いてくれないのはどうしてか、当瑠にはわかっている。 「美詠、お前未来に帰ったらすることがあるんだろ?」 「……なんで」 小さな肩がピクリと動いて、それで図星だと分かる。 「絶対能力者を作り出す計画、その実験がまた開始されたらしいな」 「―――――……どうして」 「知ってるかって?」 知ってるの、と続けようとした美詠の言葉を当瑠は遮る。 過去に戻る本当の理由はそこにあった。 父と母に会うのなどは建前だ、そのために美春を騙した。 「やっぱりあの人はお前の父親だよ、どうして血が繋がってないんだろうな」 「――――お、父さんが?」 「あの人はスキルアウトの俺なんかよりずっと学園都市の裏を知ってる お前がどんなに隠そうとして、一人で解決しようとしても分かっちまうんだよ 裏を知ってるってことを差し引いてもな」 美詠の肩がまた震える。 震えている姿はどこからどうみても、人間だ。 当瑠はゆっくりと立ち上がり、話を続けた。 「……お前はたった一人で計画をとめようとした。 ちょうど俺たちが未来へ行く一週間後と決めてだ。 それが実験が再開される日だったから、お前と同じ運命の『人間』を生まれさせたくなかったから」 美詠の父から聞かされたのは、彼女の生い立ちから全てだ。 何故話してくれたのかは当瑠には分からない。 美詠の育ての母、そして美詠の兄、家族の人間しか知らない事を伝えてくれたのか。 「聞かされたときは、冗談だと思ったぜ。 俺の知ってるお前はガサツで短気でいつも喧嘩腰でお嬢様だとは思えないような奴。 ま、出会ったときはお前も小学生だったから素直で泣き虫だってことも知ってるけどな ……俺にとってお前は本当に幼馴染の『女の子』だよ」 幼馴染って言ったときお前の兄貴にぶん殴られたけどな、と言って言葉を締める。 真実を知っている当瑠に対して美詠がどんな反応をするのか どう思うのか、思ってくれるのか知りたかったからだ。 「……アンタは、どうしていつもいつも厄介ごとに巻き込まれるのかしらね?」 ポツリと呟くように言う美詠はいまだに背を向けたままだ。 それが当瑠は悲しかった。 自分と向き合ってくれないのか、家族の言葉では駄目なのか。 ならば当瑠自身の声ではもう彼女には届かないかもしれない。 「こんな奴と関わっちゃってさ、お父さんも、お母さんもお兄ちゃんも迷惑してるよね」 「迷惑?」 「私は化物だから、誰も巻き込みたくなかった。 自分勝手だって思うかもしれないけど、これは私の問題だから。 私以外の誰にも傷ついて欲しく無かった」 その言葉が癪に障った。 美詠だけの問題、誰にも傷ついて欲しく無い、迷惑。 当瑠は拳を強く握り締める。 ぎりという骨の軋む、皮膚が擦れあう音がする。 「……何が迷惑なんだよ」 「……そうでしょ?お父さんもお母さんもお兄ちゃんも 学園都市の裏を知ってるから実験をとめようとしてる 血も繋がってない私を家族にしてしまったから、そんな事になった」 「迷惑なら、見捨ててるだろうが」 「どうしようもないくらいのお人よしなのよ。 アンタと同じくらい善人で、闇に堕ちようとしている人は見捨てられない」 義務ね、しなきゃならないって思ってる。 美詠はそういって言葉を切った。 「傷ついて欲しくないのは皆同じだろうが」 「……」 「お前の家族だってお前の傷ついた姿なんて見たくない。 裏を知ってるとか知らないとかじゃねぇよ……大事だからだろうが お前が『化物』なんかじゃなくて『娘』であって『妹』で『家族』だからだろ!?」 言葉をとめるつもりは無い。 「残念だけどな、お前の計画は進められねーよ」 「どういうこと?」 「お前がとめようとした実験はもうお前の親父さんの手で止められるからだよ」 「――――嘘」 そこでようやく美詠は振り返った。 ただ、表情は月明かりが入っていないせいで見る事ができない だが、驚いている事は分かった。 「嘘じゃねぇよ、お前が未来に行った次の日には再開される予定地を全部潰すってよ」 「馬鹿じゃないの?そんなの無理に決まってる」 「お前がいったって結果はかわらねぇよ むしろ学園都市の訳の分かんねぇ科学者の実験台にでもされるんじゃねぇか? 俺もお前もまだ子供だ、できる事なんて限られてる。 あの人はお前の父親、娘がそんな事になったら死んでも死に切れねえだろ」 そこまで言って当瑠は美詠に一歩近づく。 美詠は動かない。 「俺も同じだ、お前に傷ついて欲しくない。 お前が俺の前からいなくなっちまうことが嫌だった。」 「……何言ってんの?」 二人の距離は後数歩だ。 「……本当なら、お前の親父さんじゃなくて俺が実験の再開を計画した奴等を ぶっ飛ばしてやりてぇんだ、でもそれは俺じゃ力不足だ」 当瑠は距離をまた一歩近づける。 「初めてだったよ、レベル0って事で悔しかったのは。 守りたいって思ってる奴の傷つく事をする奴らをぶっ飛ばせないで 結果を聞くことしか出来ない自分に腹が立った」 「アンタ、どうしたのよ?こっち来てから変よ。 アンタは私が生まれた理由とか、能力、私が今まで何してきたか聞いたんじゃないの? どうして私と一緒にいるのよ、怖いとか思わないの!?化物だって離れないの!?」 彼女の叫びが聞こえた。 当瑠自身が初めて守りたいと、傷ついて欲しくないと思った少女の声だ。 彼女は自分を化物と言った、どうしてそんな事を言うのか悲しかった。 そこで、腹の立った理由が、癪に障った理由が分かった。 「じゃぁ、どうして――――」 部屋は暗闇だ、だが距離を詰めれば彼女の表情を見る事ができる。 後数歩の距離だ、震えているのがよく分かる。 はやく近くまで行きいと思った。 「どうしてお前は泣いてるんだよ……」 「え……?」 手を伸ばして身体に触れられる距離まで着く。 頬に手で触れる。 暖かいものが触れた手の甲を伝って床に落ちる。 「なん、で?」 「わからねぇのかよ」 「……?」 「お前自身が自分のことを『化物』だって思ってないからだよ。 お前がお前のことを『人間』だって思ってほしいからだ。 お前言ってたよな、『普通の女の子として』いたいって まだ帰りたくないって、それがお前の本心なんだよ」 突然力が抜けて美詠はその場に座り込む。 同じように当瑠は美詠と視線を合わせて膝をついた。 「他の奴等がどう思ってるかなんて知らねえ。 だけどお前のことを化物だって言うやつがいたら俺は許さない そいつをぶん殴って、お前に泣いて謝らせるまで殴ってやる」 「……馬鹿、よ、お父さんもアンタも、皆、馬鹿ばっかり」 ぎゅっとシャツの袖口を掴まれる。 「馬鹿で結構……分かったかよ? お前が思ってるほどお前の世界は残酷じゃない お前の願ってる幻想≪夢≫は俺が支えてやる、俺達が守ってやる」 「……あり、がと……ごめん、ね」 美詠が当瑠の胸に顔を埋める。 当瑠は抵抗せずに美詠の体を優しく抱きしめた。 「……あと、さ」 「何?」 当瑠は抱きしめたまま美詠の耳元に口を近づける。 「親父さんから一つ約束あったんだけど……ごめん」 「な、なんで謝るのよ」 突然の謝罪で美詠は困惑した声を出す。 だが、お構いなしに抱きしめた美詠の体を引き離し。 「んっ……!?」 当瑠の唇と美詠の唇を重ね合わせた。 「―――――っ!」 突然抱きしめられた。 今までで一番強い力で離さない事を主張して体が密着する。 「……馬鹿な奴だって思ってくれても構わない。 あんな小さな子に言われた事を気にしてる小さな男だって、でも俺は……」 上条が力を更に強くして美琴を抱き寄せる。 美琴はまだ思考が追いついていかない。 いきなり友達なのか、と聞かれて困惑していたら腕を引っ張られて強引に抱きしめられたのだから 上条のことを好きな人と思っている美琴はパニックになってしまっていた。 「俺は―――美琴のことが好きなんだ! お前がただの友達って言った時は悲しかった胸が痛かった! お前に起きてって言われても力が入らなくて、悔しかった! 告白も何も出来てなかったから、俺の事まだ意識してくれてないじゃないかと不安になった!」 「う……あ……」 美琴は何も言葉を返す事ができなかった。 違う、と声に出そうとしても突然の告白に頭が回らず口がパクパクと動くだけだ。 返事をしなかったせいか、上条は不安げな声を出す。 「……やっぱり、あの三人がいたからか?」 「……え?」 あの三人とは当瑠達の事だとすぐに分かった。 だが、何故あの三人が美琴が返事できない理由になるのか、それが彼女にはわからない。 「あの三人がいたから仕方なく、俺と一緒にいてくれたのか? 本当は、嫌々で……全部、演技とか、表面上、とか」 「ち、が……」 そんな事は無い。 初日に抱きしめられたのも、二日目のデートの約束も 勿論三日目のデート自体も、四日目に名前で呼ぶようになったのも 今日の事も、舞い上がるくらいに嬉しかった。 距離が近づけた事も今のように好きになってくれたことも全て美琴には素晴らしい日々だった。 「私、私は……」 「正直に言ってほしいんだ、俺の事……好き……か?」 「ぅ……あ……ぁ」 耳元で囁かれドクン、と心臓が高鳴る。 意識が飛びそうだった、それでも必死に耐える。 今意識を失ったら上条にどう思われるか分からない。 嫌われるとは限らないが、自分の知らない間に決め付けられるのは嫌だった。 「私は……当麻の事は……」 ぎゅっと目を瞑り、肺から喉、口へと順に全神経を集中させる。 言わなければならない……すっと口を開く。 「当麻の事……好き、だよ」 震える声で徐々に小さくなってしまい伝わったか分からない。 そのまま一度息を吸い言葉を続ける。 「あの子に彼氏かって聞かれたとき、恥ずかしくなったのよ。 好きだって事も伝えてなかったし、好きだって事も言われても無かったから まだ恋人じゃないって思って、そんなの自惚れじゃないかって」 ゆっくりと上条の背に腕を回し抱きしめる。 数秒の沈黙の後上条の声が美琴の耳に届く。 「自惚れなんかじゃ、ない。恋人じゃないなんて事絶対無い」 「……当麻」 くいっと顎が動く。 目を瞑っていてもこの後に起こる事が美琴にはわかっていた。 「美琴」 名前が呼ばれて間もなく美琴の唇に暖かいものが触れる。 それが、上条と美琴の距離がゼロになった瞬間だった。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある未来の・・・
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88 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 04 10 01.73 IwqkrfQN0 ろと は れれれる の へや を のぞいた! れれれる は ぐらまあなねーちゃん を 5にん ほど はべらせている! ろと は へや に はいった! ろと「れれれる さん! いいかげん に してください!」 れれれる「なに が じゃ」 れれれる は たけはら ばり に いいはなった! ろと「カサンドラ を じぶん の もの に する なんて!」 れれれる「じゃあ でてけば おれ は ここ で びじょ と くらすもんね」 ろと「まおう に いっし むくいて おくさん の かたき を とるのでは なかったん ですか!」 れれれる「あー むり むり。 おまえ が いれば カサンドラ せいあつ しても せけんてい よかった けど もう いいよ。 どっか いっても」 ろと「あなた は かわって しまった・・・!」 ろと は カサンドラ の むら を でた! 229 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 13 21 33.20 IwqkrfQN0 ろと は りあるかんらくがい に はいった! パンツまるみえ「あら かわいい ぼうや ね おねえさん と ぱふぱふ しない?」 ろと「いえ、 けっこう です。 しつれい」 よびこみ「にいちゃん ここは てめぇ みてぇ な ガキ が くるところじゃ ねえんだよ」 ろと「すぐ かえりますんで」 ろと は りあるかんらくがい を さんさく した! ろと「もう ここには いない のか・・・。」 ??「おにいさん よってかなぁい?」 ろと「!! きみ は・・!」 もとそうりょおんな「ろと さん・・・・!」 もとそうりょおんな は きまずい かお を した! ろと「・・・・。」 びしょうねん「おう。 ちゃんと はたらてんのかあ?」 ろと「・・・・。」 238 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 13 25 54.82 IwqkrfQN0 もとそうりょおんな は ストリートバイター に てんしょく した!(していた) ろと は びみょう な かお で りあるかんらくがい を でた ろと「・・・いろいろ あるよね。」 ろと は めめめも の むら へ かえって きた! おおさま「おお ゆうしゃ よ! ひとり で かえって くるとは なさけない!」 ろと「・・・・。」 246 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 13 35 34.20 IwqkrfQN0 ろと は じんざいはけんじょ へ むかった! こばやし(いもうと)「あら ゆうしゃ さま なかま が ほしい の かしら?」 ろと「ええ せつじつ です。」 ろと は めんせつ を おこなった! おんなひしょ「 せんとう は できませんが おちゃ は いれます」 べんごしおとこ「 そんけい するひと は ちち です」 トップブリーダー「 かわいい ものには みさかい ありません よ?」 ろと「いまいち。」 ろと は ひとり で めめめも の むら を でた! 259 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 13 44 39.10 IwqkrfQN0 ろと「せめて せんし とか まどうし とか いないのかな」 ろと は ぶつぶつ いいながら あるいた! ろと は やばんなるおとこのさいてん の かいじょう に はいった! ろと「とうぎじょう かな? これ は なかま を みつける チャンス だ!」 くそあつくるしいおとこたち が あらわれた! ろと「うっうわあああああ」 3じかん が たった! ろと は なにか を うしなった かお で かいじょうそと に でた ろと は ふらついている! 279 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 13 54 00.56 IwqkrfQN0 ろと は 20000G の ぎゃらんてぃ を てにいれた! ろと「・・・・・。」 ろと は おおさか の まち に はいった! ろと は るんぺん に 20000G を あげた! るんぺん「おおきに おおきに」 ろと は おおきに の いみ が わからない! 294 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 13 59 29.52 IwqkrfQN0 ろと は おおさか の まち を でた! るんぺん が たのみも しないのに ついてきた! るんぺん「へへへ」 ろと は ひとり に して ほしかった!! こんごうりきしぞう が あらわれた! ろと の こうげき! こんごうりきしぞう に 3 の ダメージ! ろと は かいつうのいたみ の のろい に かかって ちから が でない! ろと「く・・! おじさん! にげ るんぺん は にげだした! ろと「・・・・・。」 314 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 14 08 14.26 IwqkrfQN0 こんごうりきしぞう の こうげき! ろと は 89 の ダメージ! こんごうりきしぞう は ちから を ためている! ろと「これまで か・・・。」 ろと は かんねん した! ろと「おかあさん おおさま めめめも の みんな すまない」 335 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 14 14 22.61 IwqkrfQN0 しんりゅう の くちからかいこうせん! こんごうりきしぞう は こなみじん に なった! ろと「・・・!」 おこここ「あれ? ろと さ いや、 ろと じゃないか」 ろと「おこここ さん! そっち の かた は?」 おこここ「あー、 ともだち? でも たすけたんで これで かしかり なしな」 ろと「え、いや、 かし の つもり だった わけじゃ・・・。」 おこここ「あー、いいから いいから。 じゃ まおう でも たいじ してくっから」 ろと「・・・・。 あ、 がんばって ください・・・。」 360 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 14 21 33.60 IwqkrfQN0 しんりゅう は ろと を みている! おこここ「しんりゅう さま。 いきましょう。」 しんりゅう は ろと を じっと みている! おこここ「え?」 ろと「あの・・・ なにか?」 しんりゅう「なかなか いい め を している しょうねん だ」 しんりゅう は ちがいのわかるやつ な じぶん を えんしゅつ した! しんりゅう「さあ、ぼうけん に いこうか ろと。」 ろと「え? いや おこここ さん は・・・。」 おこここ「・・・・・。」 しんりゅう「おまえ と いて も つまらん。」 おこここ「え・・・いや、 あ、 すいません。」 しんりゅう が なかま に なった! ろと「おこここ さん も いっしょ に いきましょう!」 391 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 14 33 22.14 IwqkrfQN0 おこここ「いや、 いいっすよ・・・。 おれ とか つまんないし・・・。」 おこここ は つまらぬいじ を はっている! ろと「ぼく は この なんにち か おこここ さん を さがして いたんです!」 おこここ「え? なんで? あ、 なんでっすか?」 ろと「おこここ さん は ほおって おくと しんぱい で・・・。」 おこここ の ぷらいど は こなごな に なった! しんりゅう は ふきだした!「なさけない やつ」 ろと「だから しんりゅう さん と おこここ さん で まおう を!」 おこここ の なか で なにか が きれた! おこここ は ろと に きくいちもんじ で きりかかった! 422 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 14 40 56.11 IwqkrfQN0 おこここ「としした の くせに! としした の くせにいいいい!」 しんりゅう は おこここ の こうげき を はないき で かえした! おこここ「!!」 ろと「おこここ さん・・・。」 しんりゅう「この ボーイ は けが を している おれ が あいて に なろう」 おこここ「びいやああああああ!!」 おこここ は おうごんのあれ を ふんしゅつ した! ろと「ふ ふたりとも やめて ください!」 しんりゅう「おれ に さしず する な!」 ろと は しんりゅう の ばっくはんどぶろお で ふきとばされた! 450 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 14 48 56.14 IwqkrfQN0 ろと は すれすれ で いしき を たもって いる!! おこここ「ご ごゆるされませえええ!!」 おこここ の こかん は こうずい けいほう だ! しんりゅう は なんか どうでも よくなって いる! というか りふじん に ひと を なぐりたく なっている! おこここ は ふるえている! ろと は たちあがった! ろと「すいません!」 ろと の こうげき! しんりゅう は ろと の けん を うけとめた! しんりゅう「ぬん」 ろと の せいけんキング オブ パンクラチオン は ふんさい された! 472 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 14 54 54.43 IwqkrfQN0 しんりゅう「ごみめら め」 おこここ「びいやああああ!!」 おこここ の めいとうきくいちもんじ は あやしく ひかった! きくいちもんじ の たましい が おこここ に かたりかけた! きくいちもんじ「あきら めるな! いまいちど あのとき の ゆうき を みせろ!」 おこここ「けん が しゃべったあああああ!! びいやああああ!」 おこここ は きくいちもんじ を たにぞこ に なげすてた! 504 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 15 02 14.80 IwqkrfQN0 ろと と おこここ は まるごし だ! しんりゅう は やるき を なくした! しんりゅう「つまらん なあ きみら は しぬよろし」 しんりゅう は おこここ に かみのぶれす を はいた! ろと は おこここ を かばった! ろと は ひんし の じゅうしょう を おった! おこここ「え!? あ! たすかった!」 おこここ は しんトンズラS を つかった! とても はやい! おこここ は にげること に せいこう した! しんりゅう は おこここ を おいかけた! ろと は ひとり おいていかれた! 526 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 15 06 46.21 IwqkrfQN0 ろと「これ で よかった んだ」 ろと は き を うしなった! ま。 が あらわれた! 547 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 15 10 42.82 IwqkrfQN0 ま。「また いきだおれ? はやり かしら・・・。」 ま。 は ろと を だきおこした! ま。「すごい けが じゃない! ていうか このこ かわいく ない!?」 ま。「まえ の やつ とは おおちがい! あの かお は なし よね」 ま。 は ろと を つれてかえって てあてした!(みっかみばん) 574 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 15 17 35.54 IwqkrfQN0 ろと「ここ は・・・。」 ろと は め を さました! ま。「あ! め を さました のね!」 ま。 は おこここ の とき と あきらか に たいど が ちがう! ま。「あなた は りあるかんらくがい の ちかく で たおれてたのよ。」 ま。「あたし が しごと で とおり かからなかったら やばかった わ!」 ま。「きず も てあて に すごく くろう した わ!」 ま。「そして あたし は びしょうねん が だいすき だ わ!」 ろと は また へんなやつ が でてきた と ためいき を ついた! 618 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 15 24 23.14 IwqkrfQN0 よる に なりました。 ま。 が にじりよって きた! ろと は おびえている! ま。 が したなめずり を した! ろと は おびえている! ま。 は いやらしいえみ を うかべた! ろと は なやんでいる! 648 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 15 30 14.48 IwqkrfQN0 ろと「ごめんなさい!」 ろと は ま。 に あてみ を くりだした! ま。 は き を うしなった! ろと は ま。 を ベッド に ねかせ いえ から だっしゅつ した! ろと は せいけんキングオブパンクラチオン を おもいだした! ろと「おおさま に なんて いえば いいんだろう」 683 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 15 38 10.08 IwqkrfQN0 ろと は かわり の ぶき を さがす けつい を した! でも とりあえず めめめも の むら に かえった! おおさま「おお ゆうしゃ よ! せいけん を ふんさい されるとは なさけない!」 ろと は わかって は いたものの ピクッ と きた おおさま は ほうぶつこ から しんけんマーガリン を もってきた おおさま「はい これ」 ろと「・・・・・。」 721 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 15 47 08.79 IwqkrfQN0 ろと「なんて ぱわあ だ!それ で いて せんさい で この てざわり と いったら!」 ろと は うっとり した! ろと は ひとり で 「かてる!」 とか いった ろと(じぇんとる) の のうりょく(52にちめ) LV23 HP 328 MP 178 ちから 299 すばやさ 266 たいりょく 324 かしこさ 550 かこの きずあと 1 とくぎ かみ をも おそれぬ いちげき ぼうけんのしょ 4 おしまい ぼうけんのしょ に きろく しますか? →はい いいえ
https://w.atwiki.jp/akatonbo/pages/853.html
過疎ってレベルじゃねーぞ 作詞/32スレ12 作曲/32スレ218 過疎?これは過疎? そう、きっと過疎 過疎?これも過疎? そう、いつも過疎 「だれかスレに活気を 燃料 投下 お願い」 過疎?なんで過疎? そう、なぜか過疎 過疎?なんか過疎? そう、ずっと過疎 音源 過疎ってレベルじゃねーぞ 過疎ってレベルじゃねーぞ(歌入り)
https://w.atwiki.jp/otomadstar/pages/231.html
▽タグ一覧 おじいちゃん 松岡修造界隈ジャンル 音MAD素材 風呂 ニコニコで【ぬるま湯じいさん】タグを検索する 概要 ぬるま湯なんかに浸かってんじゃねぇよお前!
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#blogsearch2 #blogsearch #bf
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唯「あ~あ、もうムギちゃん家に着いちゃったよぅ」 紬「本当、一緒にいるとあっという間ね」 唯「それじゃ、また明日だね」 紬「ええ。唯ちゃん、送ってくれてありがとう」 唯「えへへ~」 紬「それじゃあね」 唯「あっ、待って!」 紬「なあに?」 ちゅっ 紬「ゆ、唯ちゃん///」 唯「えへへ、送り狼になっちゃった///」 紬「んもうっ///」 そんな2人を、琴吹家の防犯カメラが見ていた…… 琴吹家会議室。 ここには琴吹父をはじめ、執事の斎藤と、紬の世話係のメイド2名が集まっていた。 琴吹父「さて、諸君に集まってもらったのは他でもない……」 斎藤「はい、詳細は聞き及んでおります」 メイドA「由々しき事態ですよね、お嬢様に恋人などと」 メイドB「でも恋愛は個人の自由ですし、あまり大袈裟に騒ぐのもどうかと思いますが」 琴吹父「しかしね、相手は女の子なんだよ?」 メイドA「平沢唯。私がずっと狙っていたお嬢様を横からかっさらうなんて、とんだ泥棒猫ですよ」 琴吹父「ちょっと待て、お前は何言ってんの?」 メイドA「ああ、私ガチレズなんです。そんな私がお嬢様みたいな美少女をどうにかしたいと考えるのは、ごく自然の成り行きじゃないですか」 メイドB「成る程、だからお嬢様の着替えを手伝うとき、先輩は獣のような目つきで眺めてたんですね」 琴吹父「知らなかったよ! 僕は娘の世話を狼にさせてたのかよ!?」 斎藤「う~む。これは配置換えが必要なレベルですな」 メイドA「待ってください。お嬢様が私の手の届かない場所に行ってしまった今、お嬢様のブラチラなしでどうやって生きて行けっていうんですか?」 琴吹父「知らないよ!?」 メイドB「まったく女同士なんて不毛ですよね。女の喜びはチンコやキンタマと戯れることにあるって言うのに」 琴吹父「それもどうかと思うが!?」 メイドB「ちなみに私は中年以上の男性にしか興味がありません」 琴吹父「知らねぇよ! 何で性癖暴露大会になってんの!?」 斎藤「旦那様、落ち着いてください」 琴吹父「あ、ああ、すまない。少し興奮してしまったようだ」 メイドA「斎藤さん、他人事のような顔をされてますけど、Bが狙ってるのはあなたですよ?」 斎藤「なんと!?」 メイドA「斎藤さんの下着がなくなるのはこの子のしわざです」 斎藤「次々襲い来る衝撃の事実! マジでございますか!?」 メイドB「やだ、先輩! バラすなんて酷いですぅ///」ポッ 琴吹父「ぽっ、じゃねぇよ! 犯罪じゃん! そんなもん盗んで何やってんの!?」 メイドB「はァ!? オナニーのおかずにするに決まってますけど!?」 琴吹父「何で逆ギレしてんだよ!?」 斎藤「Bさんには同年代でお似合いな方が大勢いらっしゃると思いますよ?」 メイドB「いえ、私、男の人って50代からが本番だと思うんですよ」 琴吹父「ずいぶん遅い本番だな、おい」 メイドB「そんな年上の男の人の専用肉便器になるのが夢なんです///」 琴吹父「Aのこと色々言ってたけど、君も十分普通じゃないからね?」 斎藤「ふむ……。50代と言えば、旦那様も50代になりましたな」 琴吹父「おい」 斎藤「男性に身も心も服従するのが夢でいらっしゃるなら、旦那様はうってつけの相手かと」 琴吹父「何言ってんの!? 斎藤、僕を売った? ねぇ、今、僕を売った!?」 斎藤「いえいえ、単なる一般論でございます」 メイドB「も、盲点でした……/// 濡れるッ!」 琴吹父「おい~~~~! 何で熱っぽい視線でこっち見んだよ!? 怖ぇよ!」 メイドA「目覚めましたね」 斎藤「やれやれ、ですな」 琴吹父「お前はほっと胸を撫で下ろしてんじゃねぇよ!」 メイドA「確かに旦那様はお嬢様に眉の形が似てらっしゃいますからね」 斎藤「それはありますな」 琴吹父「いや、紬が僕に似てるんだけどね。って言うか、僕の価値は眉毛だけなの?」 メイドB「では早速、旦那様のことを今日からご主人様と……」 琴吹父「呼ばせねぇよ!? お客様とかどうしたのかと思うじゃん!」 メイドB「ですから今日から私をご主人様専用の肉便器に……」 琴吹父「だから嫌だっつの! 大体僕、奥さんいるじゃん! 奥さん愛してるっつーの!」 メイドA「まぁ。金持ちの癖に愛人を欲しがらないとか、意外に一途ですね」 琴吹父「金持ちの癖に、って何だよ。思いっ切り偏見じゃねぇか……」 斎藤「奥様が聞いたら喜ばれるでしょうな」 メイドB「私、別に奥様に成り代わりたいとか思ってませんよ? 穴がひとつ増えたぐらいに考えてくだされば」 琴吹父「だからその考えが怖ぇっつーの」 メイドB「って言うか、ご主人様、ドMの気持ちとか全然判ってなくて超笑えるんですけど」 琴吹父「理解したいとか、これっぽちも思ってませんが何か!?」 メイドB「ちなみに私の夢はリモコンバイブで虐められたり、イラマチオを強要されたり、アナルの開発をされたりすることです」 琴吹父「聞いてねぇし、知りたくもねぇよ!」 斎藤「旦那様、落ち着いてください」 琴吹父「ああ……って、落ち着けるか! そもそもお前が僕にこいつを押し付けたんじゃねぇか!」 メイドA「それより旦那様、私、大変なことに気づいてしまいました」 琴吹父「ん? どうした?」 メイドA「旦那様の言動、たまにリア充丸出しでイラッします」 琴吹父「知らねぇよ!! 何で使用人に駄目出しされてんの、僕!?」 メイドA「そんなことどうでもいいんで、これからは言動に気をつけてくださいね」 琴吹父「何で使用人の機嫌をとって気をつけなきゃなんないの……。この館の主人は僕なのに、何、このアウェー感……」 メイドB「ご主人様! 是非その怒りを私のいやらしい穴の中にぶちまけてください!」 琴吹父「しねぇよ!」 メイドB「でもご主人様、好きな男の人に膜をぶち破られたい乙女心を理解しないなんて、人の上に立つ者としてそれはどうなんでしょう?」 琴吹父「何で乙女心の表現がいちいちおっかねぇんだよ。って言うか、お前未経験なの!?」 メイドB「はぁ。キスどころか男の人と付き合ったこともありません」 斎藤「おやおや、意外に純情なんですな」 琴吹父「どこがだよ!? 何で未経験なのにいきなりヘビーな性癖持ってんの!?」 メイドB「はァ!? じゃあ処女はエッチなこと考えちゃ駄目だ、って言うんですか!?」 琴吹父「だから何でキレるんだよ!? 何ギレだよ、それ!?」 メイドA「でも確かに使った事もない穴をいやらしいだなんて、ちょっと自惚れ過ぎなんじゃないの?」 斎藤「まったく。他人事ながらドン引きですな」 琴吹父「なに涼しげに他人ヅラしてんの!? ついさっきまでガチの当事者だった癖に!」 メイドB「ああ、ご主人様が私の昔の男に嫉妬してるなんて……/// 濡れるッ!」 琴吹父「嫉妬なんかするかっ! 大体斎藤は君の昔の男でもないよね!?」 斎藤「皆さん、お静かに! 話が脱線し過ぎていませんか? 今大切なのは、お嬢様のことではありませんか!」 琴吹父「うるせぇよ! 何でお前が、自分だけがまともです、みたいなツラしてんだよ!?」 メイドB「やばい……ご主人様が激怒されてる……頭がフットーしそうだよおっっ///」 メイドA「お嬢様のことはもういいじゃないですか。どうせもう他の女のものになってしまったんです」 琴吹父「お前ら全員、やばいクスリでもキメてんのか!?」 こうして会議はぐだぐだに終わった。 疲れた様子で廊下を歩く琴吹父に、嬉しそうに近づく琴吹母。 琴吹母「うふふふ。あ・な・た♪」 琴吹父「? ずいぶんご機嫌だね」 琴吹母「うふふふ。実はですねぇ……って、これ言っちゃ駄目なんでした!」 琴吹父「は?」 琴吹母「だってこれを言ったらあなたの機嫌が悪くなりますもの。そうだ! 私は機嫌がよくなかった、と言うことでお願いします!」キリッ 琴吹父「いや、お願いします、とか言われましても……。別に機嫌を悪くしたりしないから、言ってごらん」 琴吹母「ほんとう? あのね、紬ちゃんに好きな人ができたみたいなの///」 琴吹父「……ほぉ」 琴吹母「最近あの子、綺麗になってきたじゃないですかー。あ、もちろん元々綺麗な子でしたけど。さらにさらに! 綺麗になってきたじゃないですかー」 琴吹父「そ、そう」 琴吹母「でね、ピーン、と来ました。女の勘ってやつです。ああ、この子、恋してるんだ、って! ピンと来ちゃいました!」 琴吹父「ふーん」 琴吹母「それでねー、訊いてみたんですよぅ。紬ちゃんに『好きな人はいないの?』って!」 琴吹父「うん」 琴吹母「そしたらあの子、『そんな人いません』なんて言ってるんですけど、もう、慌てちゃって! あたふたしちゃって! お顔も真っ赤にしちゃって! あ~、可愛い!」 琴吹父「そうだったのか」 琴吹母「あの子にあんな表情させるなんて、どんな男の子なんでしょう!? 気になりますよね? 気になるぅ~」 琴吹父(奥さん……相手は女の子なんですよ……) 琴吹母「紬ちゃんも恋をする年頃になったんですね~。んもうっ///」 琴吹父「まぁ、紬ももう高校生なんですから」 琴吹母「…………」ジー 琴吹父「?」 琴吹母「男親はこういう話で機嫌を悪くする、って言うけど、旦那さんはどうですか?」 琴吹父「……そうだね。君はどうなの?」 琴吹母「正直、ちょっと寂しいです。もう私たちだけの紬ちゃんじゃなくなるんだ、って」 琴吹父「うん」 琴吹母「でも恋って素敵じゃないですかー。恋って幸せになれるじゃないですかー。私も旦那さんに出会って幸せになれたから、やっぱり紬ちゃんにも素敵な恋をして幸せになってもらいたいんですよぅ~」 琴吹父「……うん、そうだね」 琴吹母「私、あなたのことを好きになったとき、母に色々と相談したんです。紬ちゃんもいつか、私に相談してきてくれるでしょうか?」 琴吹父「う、うん。それはどうだろう? まぁ、気長に待つことだと思うよ」 琴吹母「そうですよね」ニコニコ 琴吹父(そうか……。あの子は誰にも相談できずにいるんだな……) 琴吹母「でもどうでしょう? 紬ちゃんって、あんなに可愛いんですもの。失恋なんかあり得ないし、相談したいことなんか発生しないかもしれません!」 琴吹父「ふふっ」 琴吹母「ほえ?」 琴吹父「奥さんも、紬に負けないぐらい可愛いですよ」 琴吹母「ほえっ!?/// い、いや、あの、うぇえ!?///」 琴吹父「」ニコニコ 琴吹母「まぁまぁまぁまぁまぁまぁ/// な、何言ってるんですよー。こんなオバちゃんと一緒にしたら、紬ちゃんが可哀相じゃないですかー。んもうっ、何言ってるんですかー///」 琴吹父「ふふふ」 琴吹母「あっ、私、お客様を迎える準備をしてたんでした! そっ、それじゃ失礼します!///」ダダッ 琴吹父「……」 メイドA「リア充は爆裂してください」 琴吹父「うぉおわあ!! いたのかよ!?」 2
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1― ―鬱陶しい雨。あたいは雨が大嫌いだ。今日に限って迎えも来ない。 ま、あたいは一人で帰るのも好きだからいいんだけどね。 滅多にない、一人での帰り道。どこか寄り道しようか? そんなこと考えていたあたいの耳に何かが聞こえた。 「みゃあ~…んにゃ~」 こ、これは?この声はまさか!慌てて周りを見てみる。路地裏の小さな段ボール箱にその子達はいた。 生まれたばかりと思われる可愛い子猫ちゃんが二匹。 ビニール傘をかけられているも横雨に打たれて震えてる。 ……どこのどいつだ!ネコちゃん捨てやがったのはぁ!怒りに震えて段ボール箱へと駆け寄る。 ……いや~ん!カワイイ~! 雨に打たれるのも気にせずにギュッと抱き締める。 「可哀想に……体か冷えきってまちゅね?ママが暖めてあげまちゅからね?」 子猫を抱き抱え急いで家へと帰ろうとしたら……ヤツがいた。 「………見た?」「………見た」 「………聞いた?」「………聞いた」 う、うおおおお~~!見られちゃいけないものを見られちまった! 聞かれちゃいけないものを聞かれちまった! どうする?どうしたらいい?日本海か?それとも太平洋か?意表を衝いてオホーツク海ってのもいいな。どう口封じするか悩んでいたらそいつの姿が目に入った。 雨なのに傘もささずにずぶ濡れの姿。手には牛乳とスポーツタオルが入ったコンビニの袋。 そうか……段ボール箱を守るように置かれていた傘はコイツのか。 慌てて戻ってきたのか息を切らしている。コイツ……いいヤツだ。 「おう、とりあえずこの子達、あったかくしないといけないから家に持って帰るぞ」 「あ……そ、そうなんだ。このままじゃ危ないからね」 「じゃ、行くぞ」 「う、うん。あとはよろしくね」 「はぁ?テメエの持ってるタオルや牛乳は飾りか?テメエも来るんだよ!」 「え?えええ~?」 「デカイ声で叫ぶんじゃねぇよ!この子達がビックリするだろうが!」 「ゴ、ゴメン。けど僕が家に行ってもいいの?」 「なんだテメエ?最初に見つけたのはテメエだろうが!責任とれよ」 あたいの強引な誘いに、うれしそうに頷いたコイツ。やっぱり子猫が気になるみたいだな。 家に着いたら組のもんに見つかって『お嬢が男を連れてきた!』って大騒ぎになったんだ。 最初は否定するつもりだった。だけどな…… 『天変地異だ!』やら『万馬券が来た!』や『いくらで買ったんですかい?』などど言われちゃ黙ってらんなくなって言っちまったんだ。 『こいつは正真正銘あたいの男だ!』ってな。 おかげでその日は組をあげてのドンチャン騒ぎ。親父も涙ぐんで喜んでやがった。 ますます引っ込みがつかなくなったあたいはコイツに提案したんだ。 『形だけでいいからあたいと付き合ってくれ』って。 『そのかわり、この子達の名前を付けていいし、いつでも会いに来ていいぞ』って。 普通なら断るその提案をコイツは受け入れやがった。 『子猫が気になるし、名前もつけてみたいからね』だとよ。 組をあげての宴会も終わり、コイツを門まで見送りに行った時気が付いたんだ。 大事なことを聞いていないってな。 「……そういやテメエ名前はなんてんだ?」 「僕の名前は……」 その日から始まったあたい達の関係。 コイツにゃ秘密だけど、あたいは結構気に入ってんだ。 子猫達にとっちゃあ、あたいがママでコイツがパパか。 いつかは本当の夫婦に……ば、バカヤロウ!テメエ変なこと考えてっとカリブ海に沈めっぞ! 2― くっそ~、今週もアイツのせいで、つまんねぇ日曜を過ごしちまったぜ。 毎週子猫ちゃんの玩具を一緒に見に行くのはいいが、 たまには、で、でぇとにでも誘い……な、なんでもねぇよ! しかし、アイツが勧める映画は面白いのが多いな。 あぁ?なに言ってるんだって?玩具を買うのに付き合ってくれたお礼だって映画を奢ってくれんだよ。 もちろん昼飯付きでな。……あたいは別にいいんだけどさ。 つぅかさ、映画と昼飯で毎週あたいを買い物に付き合わせるってなに考えてんだ? 特に玩具を買うでもなく、ただブラブラとデパートを歩いてさ。 なぁにが「この服似合いそうだね」だ!テメエは服屋の回しもんか! ま、まぁ着る服がなくなってきたから買ったけどさ。 ……なんでテメエが嬉しそうな顔してんだ?ニタニタしてっと沖縄の海に沈めっぞ!クソが! 試着したあたいを見てなにが「思った通りだ。縁さんは何を着ても似合うね、可愛いよ」だ! ば、ばか言ってんじゃねぇってんだ! あぁん?なんで買った服をそのまま着てるのかだって? そのまま着てちゃ悪いのか?ゴタゴタぬかしてたらハワイの青い海に沈めっぞ! あぁん?さっきから沖縄やハワイの海って言っているって?言っちゃ悪いのか? 別にアイツと一緒に行きたいとかそんなんじゃねぇからな!勘違いすんなよ? にしても……でぇとか。でぇとってヤツはいったいどんなことするんだろうな? バ、バカヤロウ!誰がアイツとでぇとしたいなんて言ったんだ!瀬戸内海に沈めっぞ! おっと、こんなこと考えてる場合じゃねぇや。料理の練習しなくちゃな。 あぁん?あたいが料理したらいけないのかよ!別にアイツのためじゃねぇぞ? 来週の日曜日に子猫ちゃん達を連れて公園に遊びに行くことになったんだよ。 子猫ちゃんにママは料理が出来るってしっかりしたとこ見せてやんなきゃいけねぇからな。 はぁ?誰がその料理を食べるのかだって?そんなもんアイツに決まってんだろ? テメエバカか!子猫ちゃんが食べたらお腹壊しちゃうじゃね~か! ふざけたことぬかしてっと黒海に沈めっぞ! くっそ~、なんであたいがこんなモヤモヤしなきゃいけないんだ? これも全部アイツがでぇとに誘わないから……な、なんでもねぇよ! 3― 雲一つない、快晴の日曜日。あたいは猫ニャン2人を連れて公園に遊びに来ている。 もちろんパパ代わりのアイツも一緒だ。家族揃ってのお出かけって訳だ。 あぁ?テメエ勘違いすんじゃねぇぞ?猫ニャンを遊ばせたいから来ただけだ! 別にアイツと一緒にいたいとかじゃねぇからな?ヘンな事考えやがったら明石海峡に沈めっぞ! 猫ニャンと一通りの遊びを終えたお昼時、 あたいは朝5時に起きて作ったお弁当箱を広げ、アイツに食べさせる。 ……う、美味いといってくれんのか?不味いなんて言いやがったら紀伊水道に沈めっぞ! あたいの苦労して作ったおにぎりに手を伸ばすアイツ。 あたいはそれを猫ニャン2人をギュッと抱きしめて見守る。 アイツが不恰好なおにぎりをパクリと一口食べた。 思わずゴクリと唾を飲み込むあたい。 「……うん、とっても美味しいよ!縁さんって料理が上手なんだね」 「お、おおおお口におあいしましたでございましたでしょうか?」 「この麦茶も作ってくれたんだ?」 「ハ、ハイ!そうでございますですよ」 「……縁さんいったいどうしたの?言葉遣いがヘンだよ?」 「うっせぇバカヤロウ!せっかく5時に起きて作ったんだ、卵焼きも食えよ!」 あたいが作ったお弁当をパクパク美味しそうに食べるアイツ。 ちくしょう、いったいなんなんだ? メシ食ってるアイツを見てるだけで何でこんなに顔が緩んじまうんだ? 「あ~、とっても美味しかったよ。縁さんって料理上手なんだね?」 「お、おう!あたいにかかりゃ料理なんざちょちょいのちょいだ」 「ははは、そうなんだ?じゃあ次のデートの時もお願いしようかな?」 「おう、任せときな!このあたいがしっかりと作って……で、でぇと?」 「うん、そうだよ。次はどこ行こうか?ショッピングや映画館でのデートはもうたくさんしたしね。 縁さんはどこに行きたい?美味しい料理を御馳走になるんだ、どこでもいいよ」 は、はぁぁぁ?ショッピングや映画館でのデートだとぉぉぉ? じゃ、なにか?この間まであたいをつれてぶらぶら歩いたり、映画見たりしてたのは…… で、でぇとだったのか?今日のこれも……でぇとなのか? 「縁さん?いったいどうしたの、顔真っ赤だよ?」 「う、うっせえ!テメエ、でぇととか軽々しく言うんじゃねぇ! だいたいでぇとってヤツは最後にチュっとかがあるんじゃねぇのか? チュウもしねぇでいい加減なこと言ってたらドーバー海峡に沈め……」 でぇとという言葉に混乱したあたいは何を言っているのか分からなくなった。 ぎゅ……そんなあたいをアイツは温かく、大きな胸に抱きしめた。 なんだ?いったいなんなんだ?急にアイツがあたいを猫ニャンごと抱きしめてきやがった。 ……抱きしめてきただとぉぉぉ? 「て、てめえ急になにすんだ!あんまフザケて……」 突然の事でパニくるあたいに、アイツの真剣な顔が近づく。 何だ?いったい何が起こる?体中に緊張が走る。 ……ちゅっ。 突然唇に感じた甘い感触。アイツの熱が唇から体中に広がり、あたいの熱になる。 あたいは目を見開いたままあいつに唇を奪われた。……奪われたあぁぁぁ? 「……ん。ゴメン、縁さんがあまりにもかわいいから我慢できなくなったんだ」 あ、あれか?今されたのは『きす』とかいうヤツか? 「急にキスなんてしてゴメン。けど僕は本気で君の事好きだから」 え~っと、きすってヤツはレモン味とかじゃねぇのか?味なんかしなかったぞ? 「形だけの付き合いなんてイヤなんだ。君と本当の恋人になりたいんだ」 けど甘い感じはした。これが『きす』なのか? あ、あたいがコイツとついに『きす』しちまったのか? 「縁さん……君は僕の事どう思ってるの? 君が付き合うのがイヤだと言うのならキスをした責任、どんなことしてでも取るよ」 確か『きす』したら次は『えっち』なんだよな? ど、どうしよう?あたい綺麗な下着つけてないぞ? え~っと、今日の下着は確か猫ちゃんプリントの……ふ、ふっざけんなよ! 「ダ、ダメだ!ダメに決まってんだろうが!てめぇあんま調子こいてっとマジ沈めんぞ!」 「そ、そうなんだ、やっぱり僕なんかじゃダメなんだ。 無理やりキスなんてしてゴメン、償いはなんでもするよ」 「て、てめぇ急に『きす』なんかしてきやがって……この子達がビックリするだろうが!」 あたいは腕の中でもがいてる猫にゃん達をアイツに押し付ける。 「あたいはやられっぱなしは気に食わないんだ! やられたら10倍にして返す、それがあたいの流儀だ!」 猫にゃんを押し付けられて驚いているアイツの胸倉を掴む。 殴られるとでも思ったのか、驚いて目を瞑るアイツの唇めがけ………ちゅっ。 「こ、これでおあいこだ! 今日はこれで許してやるけどな、今度勝手にしてきたら倍にして返してやっからな!」 「え、縁さん……僕なんかでいいの?」 「あぁ?てめぇはさっきから何グチャグチャと言ってんだ? ……決めた、今度のでぇとはテメエの部屋だ。この子達に暴れまくってもらうかんな!」 あたいは猫にゃん達を奪い取り、逃げるように走り去る。 やっちまった……ついにあたいは『きす』をしちまったぁぁ! しかも2回もだぜ?世の中ひろしといえど、2回もしてるヤツはそうはいないだろ? 走って家へと帰ると、マサが『お嬢、顔真っ赤ですぜ?なんかいいことしてきたんですかい?』なんてふざけたことを言ってきた。 ムカついたから、とりあえずは庭の池に沈めておいた。てめえ今度は黒海に沈めっぞ! その日の夜、マサからとんでもない事を聞いちまった。 な、なんで男の部屋に女が行くことがえっちする事になるんだ? ど、どうしよう?落ち着け、落ち着けあたい!とりあえずは……下着を買いに行くか? 4― (こ、こんな感じていいのか?それかもっと胸を強調させたほうがいいのか?エムジカイキャクってのはどうやるんだ?) 快晴の日曜日、あたいは買ったばかりの下着を身につけ、鏡の前でせくしーぽーずをチェックをしてる。なかなかイケてんじゃねえのか?これならアイツも喜びそうだな。 ……ば、バカヤロウ!何でもねぇよ!ヘンな勘違いしやがったら黒潮に流しちまうぞ! にしても、ついに来ちまったのか。ついにこの日が来ちまったんだな。 先週勢いで約束しちまったアイツの部屋でのでぇと。ついにその約束の日曜になっちまった。 昨日の夜から心臓がバクバクで破裂しそうなあたい。落ち着くために庭の池のマサに餌をやる。 そもそもあたいがこんなに緊張してんのはマサが 『男の部屋に遊びに行く。それすなわちSEXすることですぜ』 なんて言いやがるからだ!マサが変な事言いやがるから下着に3万もかけちまったじゃねぇか! 黒のスケスケ下着で悩殺……殺してやんよ!覚悟しときな! あぁ?アイツに見せる気満々じゃねぇかって?ば、バカ言ってんじゃねえ! あたいはコイツと決めた男にしか体は許さないと誓ってんだよ!そう簡単にきすもさせねぇよ! あぁ?きすはしたんじゃねぇのかって? ……うるせぇ!あんま細かいことクダクダ言ってっと日本海溝に沈めっぞ! だいたい、き、きすするにしてももっとこう雰囲気のいい場所でしてこいよ! 昼間の公園でなんかしてきやがって……ずっと待ってたかいがねぇじゃねえか! 鏡から離れ、出かける準備を整える。 忘れ物はねぇな?弁当も気合い入れて作ったし、猫にゃん用のご飯も用意した。 これで準備はOKだな?おっといけねぇ、シャワー浴びなきゃな。 ……あぁ?朝から三回目のシャワーじゃねぇかだと? うるせぇ!あたいはキレイ好きなんだよ!体洗っちゃ悪いのかよ! いきなり迫られたりしたらヤベェだろ? ……って何言わせんだゴラァ!クリオネみてえに流氷の下で泳ぎてぇか! シャワーを浴びたあたいは猫にゃん二人と弁当箱を入れたカバンを持ちアイツの部屋に向かう。 ……一応予備の下着を持ってくか?もしもってことがあるかもしれねぇからな。 興奮したアイツが下着を破くかもしれねぇし……な、何でもねぇよ! あたいの家から電車で3駅、駅まで迎えに来たアイツと手をつなぎ、部屋まで案内させる。 「縁さん、そんなに強く握らなくてもいいんじゃないかな?」 「あぁん?知らない土地で迷子になるのはイヤだから、仕方なく手をつないでやってんだよ!」 「ははは、そうだね。縁さん美人だから、一人にしちゃいけないよね」 「び、美人?……テ、テメエあたいをからかうとはいい根性してんじゃねぇか! ムカついた、もっと強くしてやる、覚悟しな!」 ムカついたあたいはコイツの腕にギュッと抱きつく。 おお?結構筋肉質な腕してんじゃねえか。これなら枕にしてもいい具合なんじゃ……何でもねぇよ! 「縁さん?それはマズイよ、さすがに抱きつくのは反則だよ」 何だコイツ?顔真っ赤にしやがって……さては照れてやがるな?ならもっと抱き締めてやんよ! オラ!オラオラオラ!ますます赤くなるコイツの顔。ざまあみやがれ!あたいをからかうからだ! 腕を組んで歩いた駅前商店街。見知らぬババアがあたい達を見て 『二人とも真っ赤な顔して初々しいカップルだねぇ、お似合いだねぇ』とかほざきやがった! カップルだと?お似合いだと?おいババア!テメエは別府温泉に沈めてやるよ! おいテツ!チケットを手配してババアに渡してこい!たっぷり温泉に沈んできやがれ!ってな! 駅から歩くこと10分、コイツの家に着いた。 閑静な住宅街にたたずむデカイ家。あたいんトコ程じゃねぇが、なかなかのでかさだ。 これならいつ嫁に来ても大丈夫……誰が嫁だゴラァ! 変なこと考えやがったらハワイの教会…じゃねえ、海に沈めっぞ! ……あれ?今気が付いたんだが、コイツって一人暮しじゃねぇのか? 「なぁ、テメエ一人暮しじゃねぇのか?親と住んでんのか?」 「そうだよ、両親と住んでるよ」 はぁぁ?なら先にそう言えよ!お土産買ってきてねぇよ! 「テメエなんで早く言わねぇんだ!お土産買ってきてねえだろうが! あたいが失礼な女と思われて交際を反対されたらどうすんだよ! それによ、せっかく勝負したぎ……ったぎたにすんぞ、テメエ!」 「ゴ、ゴメン。両親は旅行でいないからいいかなって思って。 とりあえず中に入ってよ。子猫達も遊びたがってるだろうしね」 あ、危ねぇ。思わず勝負下着なんて言っちまうとこだったぜ! 勝負下着穿いてるなんて知られたら……誰が勝負下着だゴラァ! あたいはオシャレしたい年頃なんだよ!変な想像しやがったら鳴門の渦潮に突き落とすぞ! 「縁さんが交際に反対されたらどうするとか考えてたなんて嬉しいよ。 けど安心して。たとえ両親が反対しても僕は縁さんとずっと恋人でいたい。愛してるんだ」 んな?テ、テメエ……クセェ台詞を真顔で言うんじゃねえよ!バ、バカかテメエは? んなこと言われたぐらいであたいが喜ぶと思ってんのか?このボケが! 「え、縁さん?抱きつかれると、ドア開けれないんだけど?」 「うるせえ!抱きついてなんかねえ!躓いただけだ!」 ちっくしょう!くっだらねえことをペラペラ言いやがって! ふざけすぎっと二人きりでの沖縄旅行で綺麗な空の下、青い海に一緒にダイビング……じゃねえ、沈めっぞ! 5― 「飲み物持ってくるから少し待ってて」 「お、おう、淋しいから早く戻ってこいよ……ね、猫にゃん達がだぞ!変な勘違いすんじゃねぇぞ!」 「うん、すぐに戻るよ。せっかく縁さんが遊びに来てくれたんだ、少しでも一緒にいたいからね」 「テ、テメエ……さっさと行ってこい!」 あたいと猫にゃん二人をおいて笑いながら部屋を出ていくアイツ。 ふざけやがって……なにが少しでも一緒にいたいだ! あんまふざけてっと、南国の青い海でテメエを浮き輪変わりにして一緒に泳ぐぞ! あたいはアイツが戻ってくるまでの間、部屋を見回すことにした。こ、これがアイツの部屋か。 六畳程の広さでベッドと机、パソコンが置かれてるだけの、アイツらしいシンプルな部屋。 あたいは机に置かれている写真たてに気が付いた。 猫にゃんと戯れてるあたいの写真。あのヤロウ……隠し撮りしやがったな? テメエだけズルイじゃねぇか!テメエもあたいに写真よこしやがれ! ムカついたあたいはアイツの枕を手に取り壁に叩きつけ……これに毎晩頭乗っけて寝てんだよな? ちゃんと綺麗にしてんのか?涎で汚れてんじゃねえのか? 汚れてるか確かめるため匂いを嗅いでみる。……アイツの匂い。 なんでだ?なんでドキドキするんだ? あたいは思わず枕を抱き締める。やべえ、ドキドキが止まんねぇ、あたいいったいどうしたんだ? 「お待たせ、縁さんはコーヒーでよかったかな?」 「ふおおおおお~~~!!!!」 ぶん!抱き締めていた枕をアイツに投げ付ける。テメエ、ノックぐらいしろ! 「うわ!いきなり何するんだよ!あ~あ、コーヒーこぼしちゃったよ」 枕が顔に命中したアイツは持っていた盆を落とし、飲み物を床にぶちまけた。 どんくせえヤロウだ。やっぱあたいがいなきゃダメだな。 「うっせえ!急に入ってきて脅かすほうが悪い! あたいが拭いててやるからテメエは飲み物入れてきな!」 床を拭こうとしてるアイツからタオルを奪い、床を拭く。 あたいが床に這いつくばって掃除してやってんだ。コーヒーをふ~ふ~ぐらいはしてくれんだろうな? 「え、縁さん……その、見えてるよ」 「…は?何が見えてんだよ?」 「いや、だからその……黒い下着が」 「黒い下着?……ば、バッカヤロウ!テメエなに勝手に見てんだよ! 人が気合い入れてはいてきた勝負下着を勝手に覗くなんてふっざけんな!テメエマジで沈めんぞ!」 クソが!ミニスカートをはいてきたのが裏目に出ちまった! 「ご、ごめん!わざとじゃないん……勝負下着?」 「んな?な、なななんでもねぇよ!テメエはさっさと飲み物入れこい!」 慌てたあたいはアイツを部屋から蹴り出す。 や、やべえ、危なかったぜ。思わず口が滑っちまった。誤魔化せたか? とりあえずはコーヒーを拭かなきゃな。猫にゃん達が舐めたらいけねぇ。 あたいにじゃれてくる猫にゃん達と格闘しながら床を拭く。拭き終わったと同時にアイツが戻ってきた。 「お待たせ、床を拭かしちゃってゴメンね。コーヒーでいいんだよね?」 「お、おう、気にするな。あたいは家庭的な女なんだ、掃除ぐらい屁でもねぇよ」 「そうなんだ?じゃあ時々掃除お願いしてもいいかな?」 「任せときな!あたいにかかれば綺麗さっぱりピッカピカよ!」 「じゃあこれからもぼくの部屋に来てくれるんだ? 嬉しいなあ、好きな子に掃除してもらうの夢だったんだ」 んな?ば、バカヤロウ!んなこと言われたぐらいであたいが喜ぶと思ってんのか? このヤロウざけやがって……二人きりの海岸で沈む夕日を見ながら海水ぶっかけんぞ! 「やっぱり縁さんって家庭的な人なんだね。お弁当すっごく美味しいよ」 「さ、さいでございますか、お口におあいしてよろしかったと存じ上げます!」 「……縁さんどうしたの?言葉遣いがとってもヘンだよ?」 「うっせえ!苦労して作ったんだ残さず食えよ!」 お昼になり、あたいの持ってきたお弁当を広げ昼食を取る。 あたいとコイツ、猫にゃん二人の家族揃っての昼飯だ。 「さすがにこの量は食べきれないよ。晩ご飯でいただくね。今日は親がいないから助かるよ」 「なんだ?親がいねえとメシも作れねぇのか?」 「恥ずかしながらそうなんだ。洗濯もやらなきゃいけないんだけど溜まっていくいっぽうなんだ」 なんだよ、洗濯もできないのか?情けないヤツだな。……オジキに習ってて正解だったな。 「なっさけねぇな。おし!あたいが全部やってやんよ」 「えええ!そんな悪いよ、そこまで迷惑かけれないよ」 あたいの言葉に首をブンブンふるコイツ。さては照れてやがんな?お~し、ちょっていじめてやるか? 「遠慮すんなって!なんなら朝飯も作ってやろうか?」 「そ、それはダメだよ!いくらなんでもそこまでは…」 真っ赤な顔で照れ照れなコイツ。あっはっは!テメエ真っ赤じゃねぇか? 「な~に照れてんだ?あたいが作ってやるって言ってんだ、テメエは黙って頷きな」 「けど着替えなんて用意してないし……」 着替え?朝飯作るのになんで必要なんだ?ま、一応持ってきてるからいいけどな。 「着替えなら持ってきてるぜ」 「ええええ!じゃ、じゃあ縁さん、最初から僕の部屋に泊まるつもりで?」 ……んなにぃぃぃぃぃ~~~!!!! なんでそうなっちまうんだ? あたいはただ着替えを持ってきてて、朝飯を作ってやるって言っただけだぞ? ……そういや朝飯って朝作るもんだよな?着替えることっていや泊まる時ぐらいしかねぇな。 ……泊まらなきゃいけねえのか? そりゃ一応はお泊りセットを持ってきてっけど、泊まるってことは…… 「縁さん、本当にいいの?僕は君と一緒にいたいから嬉しいけど……」 「あ、あたいは……あたいもテメエと一緒に……いたい」 ……おわ!なに言ってんだ!今のはあたいじゃねえ! 誰かがあたいの口を勝手に使い、しゃべりやが……んん! 急に抱きついてきたコイツにきすで口をふさがれた。 な、なにしやがる!いきなり押し倒すなんて……ふああ! 「ダ、ダメだ!猫にゃん達が見て……あん!せ、せめてベッドで、ひゃん!」 あたいの言うことを聞かず、唇から首筋、耳から唇へと這うように動くコイツの舌。 舌が触れるたび、吸い付かれるたび頭がおかしくなる。 胸を揉まれるたび、太ももを触られるたびにあたいじゃなくなる。 コイツのせいで別人になったあたいは、コイツを抱き締め、思ってもないことを口走っちまった。 「すきぃ……だいすきぃ、あたいを、あたいを奪ってぇ!」 「縁さん……ゴメン、もう止めれないよ!」 ブラをはぎ取られ胸をしゃぶられる。 吸い付かれるたび声が出て、噛み付かれるたび電気が走る。 ショーツの中で蠢くコイツの指があたいを溶かし、ぐちょぐちょと音を出す。 「縁さん、黒くていやらしい下着だね。こうなることを期待してたんだ?」 「ばかぁ……テメエを喜ばそうと着てきたんだよ」 「ありがとう、すっごく嬉しいよ。もっとじっくり見ていたいけど……脱がすよ」 無言のままあたいは腰を上げ、コイツにショーツを脱がさせる。 ショーツを脱がせ、あたい自身をまじまじと見つめるコイツ。 「ばかぁ、あんまりいじめないで……」 「綺麗だ……縁さん、すごく綺麗だよ」 「もう、あたいおかしくなりそうだ……早く一つに、お願い、早く抱いて」 「縁さん……いや、縁。僕の縁、僕だけの縁。愛してるよ」 くちゅ……いつのまにか裸になっていたコイツがあたいに添えられる。 ついに……ついにコイツと結ばれるんだ。 体のなかに入ってくる熱い異物。その異物が突き進むたびにあたいは喘ぐ。 体の中で『ブツン』と音がした瞬間、体中を激痛が駆け巡り、 あたいは我慢するためにコイツの背中に爪をめり込ませた。 「はぁはぁはぁはぁ……全部入ったよ。縁、愛してるよ」 「うん、感じてるよぉ、あたいの中がアンタでいっぱいになってる…… すきぃ、あたいもあいしてるよぉ」 「縁……動くよ」 「ふあ!んん、んああ!うそぉ?きもちいい!きもちいいよぉ!」 あたいを貫く異物があたいを狂わせる。 初めて抱かれたはずなのに、貫かれるたび、引き抜かれるたびあたいは狂う。 「あ、いい!すごくいい!奥が気持ちいいの!胸噛まれながらがいいのぉ!」 「はぁはぁはぁ、縁、僕もうイキそうだよ、もう出すよ!」 「来て、あたいに出して!あ、ああ!イク!イクイクイク……んあぁぁぁぁ~~!!」 ドピュン!ドピュドピュ!ドクン!ドクドク…ドクン…ドピュ あたいを勢いよく貫いた異物から吹き出た熱い精液。 子宮の中を精液が満ちていく。その熱さを感じたあたいは体中が真っ白になり意識を失った。 6― 「その……縁さんゴメン」 「……こっちこそ悪かったな。朝飯作るって約束したのに、その……失神しちまってて」 「いや、それは僕が無茶したから」 「確かにそうだよな。初めてだったあたいを6回も抱いたんだからな。テメエは調子に乗りすぎだ」 次の日の朝、ベッドの中でコイツの腕を枕にしながら文句を言う。アソコがヒリヒリして痛ぇんだよ。 「あんま調子にのってっと、夏休みに海に沈めに行くぞ?」 「そうだね、夏には二人で海に行きたいね」 「ん~?それはでぇとの誘いなのか?」 コイツの胸に顔を乗せ、人差し指で胸をいじってやる。 気持ち良さそうな顔をしやがんな、男も胸が気持ちいいのか? 「そうだよ。縁さんの水着姿、とっても楽しみだよ」 「このすけべが!もしあたい以外の女を見やがったら……」 「『海に沈めんぞ!』だよね?」 「ば、バッカヤロウ……テメエはムカついた。 だいたいあたいを好き勝手に弄びやがって……食らえ、10倍がえし!ん、ちゅ」 生意気なコイツの口をきすでふさぐ。ホントテメエは生意気なんだよ! あたいの胸に伸びてきたコイツの手をピシッと叩く。 「テメエは猿か?一晩中やったんだ、いくら何でももういいだろ? 猫にゃん達も腹空かせてるだろうから……あっちゃ~、こりゃあ掃除が大変だな」 あたい達が相手にしなかったのを怒ったのか、猫にゃん達がそこら中でオシッコやウンチをしている。コイツも気付き、ため息をはく。 「な~にため息吐いてんだよ。安心しな、あたいが綺麗に掃除してやんよ」 「え?いいの?部屋中で汚してるよ?」 「あたい達の子供がした粗相だ、かわいいもんさ。 ただな、こんだけ汚れてんだ、掃除に一晩はかかるわなぁ」 「え?今夜も泊まってくれるの?」 「おう、泊まってやる。その変わりにだな……今夜も頑張ってもらえるか?」 「うん!任せてよ!じゃ、早速今から……」 「コラ!まずは掃除だろうが! 掃除が終わったら猫にゃん達にご飯を食べさせて、あたい達も食べなきゃな」 あたいの言葉にシュンとするコイツ。 コイツ、実はかなりのすけべじゃねぇのか?ま、いいや。あたいだけにすけべなら許してやる。 けどな、もし浮気をしようもんなら……丸太に縛り付け、太平洋単独横断させっからな!